就活対策
【保存版】失敗しない!日本の法律事務所への就活スケジュールと対策ロードマップ
かつて日本の法曹界の就職活動は、司法修習終了後の「一斉登録」が主流でした。しかし、法科大学院制度の導入、司法試験合格者数の増加、そして法律業務の多様化に伴い、就職活動の時期と形態は劇的に変化しています。 現在では、「サマークラーク」を皮切りに、早ければロースクール2年次(既修1年目、未修2年目)から水面下で接触が始まり、2年次の夏・冬で内定が出始めるという、超早期化・長期化の傾向にあります。 「いつ、何をすればいいのか分からない」と迷走するロースクール生に向けて、失敗しないための法律事務所就活ロードマップを公開します。
1. 法律事務所の種類を知る:自分はどこで働きたいか?
就活を始める前に、まずは日本の法律事務所の主なカテゴリーを理解しましょう。取扱分野や働き方、求められる人材像が大きく異なります。
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五大法律事務所(四大+α)
いわゆる「五大」「四大法律事務所」。M&A、金融、知的財産など、大規模かつ国際的な企業法務を専門とし、数百人の弁護士が在籍。高収入だが激務。英語力と高いタフネスが求められる。 -
準大手・中堅企業法務事務所
五大に次ぐ規模。特定の専門分野(独禁法、労働法、税務など)に強みを持つ事務所や、フルサービスを提供する事務所など多様。比較的専門性を磨きやすい環境。 -
ブティック型事務所
特定の分野(倒産、知財、海事、医療など)に特化した専門性の高い小規模事務所。エキスパートを目指す学生に人気。 -
一般民事・家事系事務所
個人の依頼者を中心に、相続、離婚、交通事故、刑事弁護など幅広い案件を扱う。地域密着型の事務所が多い。きめ細やかな対応力が求められる。
2. 就活スケジュール完全版:ロースクール生活と並行する
弁護士の就職活動は、司法試験の勉強と並行して進める必要があります。特に企業法務系事務所を目指す場合、以下のスケジュールが標準的です。
ロースクール1年次〜2年次春
- 情報収集
各種合同説明会への参加、事務所ウェブサイトの閲覧、先輩・修習生からの話を聞く。 - 自己分析・キャリアビジョン
「なぜ弁護士になりたいのか」「どのような法分野に興味があるのか」を深く考える。 - 予備試験・定期試験
学業成績がESで最も重要視されるため、勉強の手を抜かない。
ロースクール2年次夏(サマークラーク本番)
- サマークラークへのエントリー
最大の山場。第一志望群の事務所には必ずエントリーする(サマークラークとは何かはこちらの記事で詳しく解説しています)。 - サマークラーク参加
複数事務所に参加し、業務とカルチャーを体感する。 - (事実上の)早期選考
優秀な学生には、この段階で内々定の打診がある。
ロースクール2年次冬〜3年次春(ウィンタークラーク)
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ウィンタークラーク
サマークラークに参加できなかった、あるいは追加募集を行っている事務所へのアプローチ。ウィンタークラークでは、基本的に予備試験合格者が競争相手となるため、参加するのはサマークラークよりも難しいのが実情です。 - 個別訪問・事務所説明会
クラークに参加しなかった事務所への訪問や、追加の説明会への参加。 - 本選考(面接)
実質的な最終面接が行われる時期。 - 内定(内々定)の承諾
企業法務系では春頃までに進路を決定する学生が多い。
ロースクール3年次夏〜秋(司法試験受験後)
- 司法試験受験前
大規模事務所であれば、すでに内定・内々定を出し終えていることも。 - 司法試験受験
全力で勉強に集中する期間。 - 司法試験受験直後
一斉に企業法務系事務所が個別訪問を開始。就活が本格化。 - 司法試験合格発表後の就活
合格発表後に本格化する一般民事系事務所などへの就活。
3. 成功のための対策:ES・面接・成績
法律事務所の就活では、一般企業とは異なる特有の対策が必要です。
法科大学院の成績・予備試験
これが最大のスペックです。特に四大法律事務所などの五大事務所や人気ブティックは、上位層しか書類通過しないこともあります。成績が良いに越したことはありません。
エントリーシート(ES)
- 志望動機
「なぜ弁護士か」だけでなく、「なぜ『その』事務所か」をとことん具体的に書く。取扱案件や所属弁護士の著書などを徹底的にリサーチし、コピペ感を排除する。 - 学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)
法律の勉強以外のエピソード(部活、バイト、留学など)で、人間的魅力や行動力をアピールする。
ESの具体的な書き方はサマークラークES対策完全ガイドで詳しく解説しています。
面接対策
- 論理的構成
結論から話し、簡潔に理由を述べる。書面作成能力が見られている。 - タフネスのアピール
企業法務系を志望する場合、深夜残業やプレッシャーに耐えうる精神的・肉体的タフさを示唆することが重要(直接的な言葉でなくても)。 - 「一緒に働きたいか」
弁護士はチームで動くため、協調性や素直さ、人柄が見られる。
4. 情報収集のチャネル:どこで情報を得るか?
- 合同説明会
カケコム、Lawyer's INFO(ロイヤーズインフォ)、Legal Job Board(リーガルジョブボード)などが主催するイベント。一度に多くの事務所の話を聞ける。 - 大学のキャリアセンター
ロースクールの就職支援室や掲示板。OB/OG訪問の紹介など。 - ウェブメディア
Lawyer's INFO(ロイヤーズインフォ)、弁護士ドットコムキャリア、BUSINESS LAWYERS、AtLegalなど。求人情報だけでなく、事務所インタビュー記事が参考になる。 - 知人・先輩・修習生
最もリアルな情報源。特定の事務所の雰囲気や、採用の実情(誰が内定承諾したか等)を知ることができる。
まとめ:早めの準備と自己分析が合格への鍵
法律事務所への就職活動は、司法試験の勉強と同じくらい戦略的な準備が必要です。特に企業法務系を目指すなら、2年次の夏(サマークラーク)が勝負の分かれ目となります。 まずは志望する事務所の方向性を定め、そのために必要な成績とガクチカを磨き上げてください。そして、積極的に説明会やクラークに参加し、生の情報を掴み取ることが、納得のいく就活を実現する唯一の道です。
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