ES対策

通過率が劇的に変わる!ウィンタークラークのES(エントリーシート)作成術と構成テンプレート

/ リーガルパレット関西

ウィンタークラークのES作成ガイドを示すイラスト

企業法務系法律事務所の選考において、エントリーシート(ES)は極めて高いハードルとして立ちふさがります。全国の難関ロースクールや予備試験上位合格者から大量の応募が集まる中、多くのESが「どこにでもある抽象的な文章」という理由で書類選考の段階で姿を消していきます。 特に冬や春のクラークは、夏に比べて募集人数が絞られる傾向があるため、より一貫性と説得力を持ったESの構築が求められます。選考を突破するための具体的なテクニックと構成テンプレートを公開します。

1. ES作成における絶対的鉄則

  • 募集開始日当日の即時提出(スピードが命)
    多くの法律事務所では、一般的な企業の就活とは異なり、「応募が来た人から順に選考を行い、定員に達し次第、あるいは早期の段階で採用枠を締め切る」という方針をとっています。求人情報や事務所ホームページの採用ページは、就職ナビサイトよりも数日早く更新されることが多いため、毎日の定期チェックが不可欠であり、募集開始されたその日(遅くとも翌日以内)に即時提出することが大原則です。
  • 一貫したストーリーの設計
    「法曹を目指した理由」「志望動機」「興味のある分野」「自己PR」の各設問が独立した島になっていてはなりません。「自分の原体験や強みが、なぜこの分野の企業法務につながり、なぜこの事務所で発揮できるのか」という一本の太いストーリーとして繋がっている必要があります。
  • 「である調」と「ですます調」の統一、および記入欄の網羅
    基本的なことですが、文末のトーンを統一し、指定された記入欄は8割以上(できれば9割以上)をしっかりと埋めて熱量を示します。基本はですます調で記載することをお勧めします。

2. 自己PRの構築法:問題解決力をどう証明するか

法律事務所が求める自己PRの核は、単なる「ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)」の自慢ではありません。「未知の複雑な課題に直面したとき、どのように構造化し、周囲を巻き込んで解決に導いたか」というプロセスです。

自己PR構成テンプレート例

  1. 強みの核心(結論):「困難な目標に対しても、現状の課題を分析し、周囲を巻き込んで粘り強くやり抜く推進力(または責任感・協調性)」
  2. エピソードの提示:大学(または法科大学院)の部活動において、どのような立場や状況に置かれていたか(例:レギュラー争い、チームの低迷、大会での上位進出という高い目標など)。
  3. 直面した困難と課題の分解:単に練習が辛かったという話ではなく、そこにどのような構造的な問題があったのか(例:「個々の技術力はあるが戦術の共通認識が不足していた」「練習の雰囲気がマンネリ化していた」など)。
  4. 実行した複数の施策と成果:その課題を解決するために、自分が主体的・当事者意識を持ってどのような行動を起こしたか(例:毎日の練習メニューの改善提案、先輩後輩間の意見交換会の自主的な主催、自分の弱点を補うための徹底的なデータ分析など)。
  5. 得られた成果と入所後(仕事)への還元:その結果、チームや自分自身にどのような変化が起きたか(例:チーム全体の士気が上がり、公式戦で過去数年にない好成績を収めた)。そして、その経験で培った「泥臭く課題に向き合う姿勢」や「周囲と協働する力」が、法律事務所でのリサーチ業務やチーム案件のサポートにおいてどのように活きるか。

実際のES執筆イメージ(部活動・体育会系の場合)

私の強みは、高い目標に向けて現状の課題を分析し、周囲を巻き込んで泥臭くやり抜く「実行力」です。大学の硬式テニス部で副部長を務めた際、部全体のモチベーション低下と公式戦での勝率低迷という課題に直面しました。 原因を模索したところ、個人の練習量はあるものの、試合を想定した戦術共有や、お互いのプレーに対する建設的なフィードバックが不足している点に行き着きました。 そこで私は、①週に一度の全体ミーティングの導入、②学年を越えたペア制度の導入、③過去の対戦相手のデータ分析共有、の3つの施策を自ら企画・実行しました。最初は戸惑う部員もいましたが、自ら率先して声をかけ、一人ひとりの意見に耳を傾けながらサポートを続けました。 その結果、チームの結束力が劇的に高まり、半年後の団体戦では創部以来初となる上位リーグ昇格を果たすことができました。この経験で培った「問題の所在を見極め、粘り強く周囲と協力して状況を好転させる力」を、貴所での複雑な法的リサーチやチーム体制の業務においても最大限に発揮したいと考えています。

3. 志望動機の構築法:「事務所固有の理由」の方程式

志望動機・3ステップ構成テンプレート

  1. なぜ企業法務弁護士を目指すのか(原体験・マクロな視点):自身のこれまでの経験や、ビジネス社会の法的なインフラを支えたいというビジョン。
  2. なぜ「この事務所」なのか(固有性の証明):事務所が強みを持つ特定の専門分野(例:最先端のクロスボーダーM&A、スタートアップ支援、特定の独禁法・知財案件など)、およびその事務所特有の案件の傾向やパートナー弁護士の理念と、自分の関心がどう一致しているか。
  3. 入所後にどのような貢献ができるか(自己PRとの接続):自身の強み(例:前述の問題解決力やタフネス)が、その事務所の実際の業務(リサーチ業務やディールサポート)にどのように直結し、組織に価値をもたらすか。

まとめ

法律事務所のESは、あなたの論理的思考力と熱量を最初の段階で映し出す「鏡」です。スピードを最優先にしつつ、自己PRと志望動機が有機的に結びついた説得力のある文章を作り上げましょう。

ESの「事務所固有の理由」は、実際に事務所を訪問して得たリアルな一次情報からこそ生まれます。リーガルパレット関西で先輩の体験談を聞いてみませんか?

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